’99年断続雑記
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新米ワーカー日記


九月上旬


1999.09.15

誕生日。

どこにも出かけずに、一日メールを書いて過ごす。無駄な一日のような、けれど充実してるような、不思議な気分。

もう、四半世紀生きたことになるんだね。

1999.09.14

ある、ケースワーカーの一日。

朝一で担当のケースから電話。今日、お金を取りに来るとのこと。午後になるといってたのに午前中。ご機嫌斜め。病院の先生と喧嘩したらしい。なだめる。

席に戻ったら、また電話。別のケースが緊急搬送された。本人が元気なのはいいのだけど、手荷物なしに救急車に乗ってしまったので困ってるらしい。荷物を届けて欲しいとのこと。

病院に確認の電話を取ろうとしたら、別のケースが来訪。相続放棄の手続きを取るため、戸籍謄本を持ってきた。市民課で住民票を発行してもらい、裁判所に電話。手続きの方法について聞く。なんか無理そう。でも、とりあえず相談に行くことにしてスケジュールを押さえる。連れてきた子どもに泣かれてしまった。わたしには子育ての才能はなさそうだ。

合間に別件の病状調査のアポを取る。またスケジュールが埋まった。

もどってきたら、机の上にメモ。救急搬送のケースの件。他に雑用何件か。慌てて、電話。荷物持っていって欲しいとのこと。本人に電話してこれから行くことを伝える。病院に直行。アパートの鍵をもらって、部屋に行き、パジャマや洗面用具をバックに詰めてとんぼ返り。今日は昼当番なので、12時から13時までは庁舎にいなければならない。

お昼当番。

本当は休憩が取れるのだが、今日は新規の訪問調査があるため断念。午後イチで調査に向かう。車で迷う。泣きたい。15分遅れで到着。訪問調査。2時間びっちり話づめ。相手が嫌がることを聞かんならん、言わんならんのは、しんどい。

車をぶつける。公用車に擦り傷。でも、大したことなくてよかった。

帰庁。

新規の手続きのための調査報告の作成をはじめる。この時点で、就業時間終了。残業。

意識が飛んできたので、コーヒーを飲んでちょっと休憩。新任ケースワーカーの研修で聞いた話が文字に起こされていた。読む。楽しい。

調査報告書作成。頭が働かない。今日作らないと、別の新規の仕事がまわらない。まわりから人がいなくなる。

午後八時。調査報告書の作成、八分くらい終了。あとは、今度にまわすことにする。

お疲れ様でした。

1999.09.13

研修。精神分裂病の人との関わり方について学ぶ。学ぶべきことは多し。反省すべきことも多し。

1999.09.10

月曜日から研修。
内容は、うつ病などの精神病理に関して。興味しんしん。

1999.09.03

一瞬前まではすごく好きだったことがひどく嫌いになったり、それまでは自分にとって大切だと思えたものがどうでもいいように思えたり。ただ変わらないのは、自分自身に対する情けなさと、なにも与えられない貧しさと悔しさ。まあ、それもいい。

学生時代は一週間誰とも口を聞かない時期もあった。ほんとうに一人で、それが普通だった。誰かと話したくても、恐くて口を開くことさえできなかった。

今は毎日決まった時間に仕事に行き、電話を受け、家庭を訪問し、相談に乗っている。それが普通になっている。自分の生活よりも、もっと不安定で落ち着かない人たちと付き合う毎日。身寄りもなく、友だちもなく、家に閉じこもりきりの人たち。

人は、それを不幸というのだろう。頼る人もなく、愛する人もなく、ただ一人で生きている。楽しみもなく、喜びもなく、目的もなく、ただ生きている。

でも...わたしはあえて逆接を使いたい。わたしにも、息を殺して何かをやり過ごすしかなかった時期があったよ。でも、それはみんなが思うほど不幸ではなかったよ、と。さびしいのと幸せじゃないは、イコールじゃないよ。

...たぶんね。



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